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  • mini909

東京アナウンススタジオ「アナウンサー受験コース」開校にあたって

更新日:10月5日

「アナウンサーになるためなら何でもやります」と 目をキラキラ輝かせた若者が私のもとに毎年何人も訪れます。


「では、これとこれをやってください」と言った瞬間顔が曇り、

「それ以外の方法はありますか」と聞いてくる。

彼らはわかっていない。

言われたことができない時点で失格なのです。


私の師である故・永井譲治さんは、

『向き不向きより前向きに』を信条に、

「不器用だけれど愛や心ある話し手を1人でも多く世に出し、

世の中を今より少しでも素敵にしたい」

と多くの若者をアナウンサーへと送り出しました。

その数2,000人ほど。


師の思いに私はいまひとつ付け加えています。

「前があっちだと教えてあげること」

アナウンサー試験を受けられるチャンスは少ない。

迷わなくて済むように、

せめて「あなたの前はあっちだよ」と指さしてあげたい。

時に背中を押し、時に隣に並び、時に前から手を差し伸べる。

前に向かって歩くのはあくまでも本人です。


なぜならアナウンサーは他人任せで出来る仕事ではないから。

アナウンサーの仕事の多くが生放送です。

パッと渡された最新ニュース原稿をわずかに目を通しただけで読む、

目の前で起きる一瞬の出来事を直ちに言語化していく。

誰も頼れない。

自力で立ち向かおうとする日々の練習があってこそ、

最適な言葉が口をついて出てきてくれるのです。

ハプニングばかりの現場で、充分過ぎるほどの下調べに何度も救われました。

またその地道な姿が相手の心を動かしたこともありました。


失敗が許されず、常に矢面に立つ。

とんでもなく険しい道を歩く。

それでも、歴史的瞬間の目撃者となったり、 誰かの心に届くささやかな喜びが すべての苦労を忘れさせてくれるのです。



人生を賭けてそんな仕事がしてみたいとやる気のある若者には、

最短で最大の学びが得られる近道を示しましょう。


それが本人のためならず、世の中を素敵にするためになると私も信じるからです。

その道を歩みたい人だけお待ちしています。




2022年9月 東京アナウンススタジオ 主宰 原元美紀

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